重症度別!ワキガ治療の方法を軽度・中度・重度にわけて解説

ワキガは一般的に臭いの程度によって軽度・中度・重度に分類され、レベルによって適した治療法は異なります。ワキガ治療の種類を重症度別にご紹介します。

軽度のワキガには飲み薬と塗り薬

近づくと臭いがわかる程度の軽度のワキガには汗を抑える治療が中心で、次のような外用薬・内服薬が処方されます。いずれも保険が適用されるため、費用を安く抑えることができるのもメリットです。

塩化アルミニウム液

市販の制汗剤にも配合されている成分で、アルミニウムイオンが細胞膜レベルで作用し、汗を抑えます。濃度はクリニックごとに異なりますが、20%が一般的なようです。市販品に比べ濃度が高いことから抜群の効果を発揮しますが、その反面肌への刺激も強く、かゆみやかぶれなどが起こる場合があります。

費用:100mlで1,000~2,000円

臭化プロバンテリン(プロバンサイン)

プロバンサインは消化器系の腹痛に用いられる薬で、有効成分である臭化プロバンテリンにはアセチルコリンの働きを抑制する抗コリン作用があり、脳からの指令を抑えることで汗を抑えます。

即効性があり、飲んで1時間後には全身の汗を止めることができるため、飲むタイミングを調節することで大事な場面で汗を止めることも可能です。塗り薬と違い全身の汗を止めることができるのもメリットです。

高い効果の反面、口の渇きや排尿障害、眠気やめまい、新陳代謝が下がるなどの副作用もあります。継続的に飲むのではなく、お守り代わりに持っておき、ここぞと言うときに使うのがおすすめです。

費用:1,000~2,000円

精神的発汗を抑える飲み薬

臭いを気にすることでさらに汗をかいてしまう精神的発汗には、不安や恐怖心をやわらげる薬が効果的です。デパスは国内で最も多く使用されている精神安定剤で、安全性が高く副作用が少ないのが特徴です。その一方で依存性が指摘されており、長期間飲み続けると薬をやめられなくなると言った問題があります。

費用:デパス 0.5mg1錠で9円(ジェネリックは6円程度)
ほかに診察代など

中度のワキガは切らない方法が中心

臭いレベルが手術するほどではない場合には、ボトックス注射やレーザーなど、切らない治療法が採用されることが多いようです。

ボトックス注射

ボトックスと呼ばれるボツリヌス製剤を注射することで、発汗伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑えて汗を減らすもので、多汗症治療にも用いられる方法です。主にエクリン腺に作用し、アポクリン腺に直接働きかけるわけではありませんが、汗の量が減ることで雑菌の繁殖を抑えることができ、ワキガの臭いを軽減することができます。

ボツリヌス製剤には複数の種類があり、最も有名なものがアラガン社の「ボトックスビスタ」です。比較的安価な韓国製のニューロノックス、リジェノックスなどもあり、費用を抑えたい方に人気があります。

注射するだけなので治療時間も5分程度と短く、ダウンタイムもなく跡が残ることもありません。脇だけでなく手のひらや足の裏などさまざまな部位に注射することができるのもメリットです。ただし永久的な効果はなく、効果が持続する期間は6~10ヶ月程度と言われています。トータルコストの問題はありますが、リスクの少なさが魅力の治療法です。

費用:5~10万円程度

電気凝固法

電気凝固法はニードル脱毛を応用したもので、脇に絶縁針を刺して電流を流し、アポクリン腺や皮脂腺を熱凝固で破壊する方法です。ワキガ治療と同時に永久脱毛効果も得られます。治療直後からすぐに効果を実感することができ、ダウンタイムがなく傷跡が残らないのもメリットです。女性にとってはムダ毛処理から解放されることも魅力ですね。

臭いをなくす、と言うよりは軽減させる方法なので、重度のワキガの場合には効果に満足できないことも多いようです。また、エクリン腺に対する効果は期待できないため、臭いと同時に脇汗も気になると言った場合には不向きです。軽度から中度のワキガで、臭いを軽減できればOKと言った方に適した方法だと言えるでしょう。基本的に保険は適用されず、自由診療となるため費用はやや高額となります。

費用:8万円程度

マイクロレーザー法

カニューレと呼ばれる直径1mmの管を脇に挿入し、レーザーを照射して汗腺を破壊する方法です。1回の治療時間は30~40分程度と短く、管の挿入部に跡がわずかに残りますが、時間が経てばわからなくなります。ダウンタイムもほとんどなく、翌日から普通に生活できるのもうれしいですね。

費用についてはクリニックごとに異なりますが、湘南美容外科のマイクロレーザー法とボトックス注射を組み合わせたレーザー・デオドラントの場合、両脇で75,730円となっています(2017年7月現在)。

リスクの少ないマイクロレーザー法ですが、臭いを完璧になくすと言うよりは軽減する方法です。また、アポクリン腺を完全に破壊するのは難しいため、再発の可能性がある点にも注意が必要です。

手術の検討も!重度のワキガ治療

ワキガの臭いを根本的に解決するためには、原因となるアポクリン腺を取り除くのがもっとも確実です。本人が部屋にいなくても臭いが残るくらいの重度のワキガの場合には、手術も視野に入って来ます。ワキガ手術は、目で確認しながらアポクリン腺を取り除く直視下手術法と、脇に小さな穴をあけ、器具を挿入してアポクリン腺を取り除く非直視下手術法があり、それぞれいくつかの方法があります。

参考:ひとつじゃない!ワキガ手術の方法と特徴

ワキガ手術は腋臭症と診断されれば保険が適用されるため数万円程度の費用負担で受けることができます。ワキガ臭の原因を取り除いてしまうため高い効果が得られますが、ダウンタイムがある、傷跡が残るなどのデメリットもあります。

最近ではミラドライやビューホットなど切らない治療法も登場しています。重度のワキガ治療については、あらゆる方法のメリット・デメリットを比較して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

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