ワキガと多汗症の関係と違い

ワキガはアポクリン腺の汗が原因ですが、汗の量と臭いに関係はあるのでしょうか?ワキガと多汗症について、それぞれの特徴と違いをチェックしてみましょう。

ワキガの原因と特徴

ワキガはアポクリン腺から出される汗が常在菌によって分解されることで独特の臭いが発生することにより起こります。アポクリン腺はワキ、乳頭、陰部、耳など局部的に分布するため、汗をかくのも部分的です。

アポクリン腺の量・大きさは遺伝によるところが大きく、言ってみればワキガは「体質」です。ワキガは優性遺伝するため、両親のどちらかがワキガの場合、子どももそうである確率は高くなります。

ワキガ体質の人は汗をかいてすぐに臭い始めることが多いため、制汗力の優れた殺菌作用のあるワキガクリームでの対策がおすすめです。

多汗症の原因と特徴

多汗症とは文字通り「汗が多い」ことで、この場合の汗はエクリン腺からのものです。エクリン腺からの汗には体温調節の機能があり、汗をかくこと自体は体温を一定に保つためのメカニズムですが、その必要を超えて大量の汗をかく場合に多汗症と呼ばれます。

多汗症は全身に汗をかく「全身性多汗症」と、ワキ、手、足の裏、顔など部分的に汗をかく「局所性多汗症」にわけることができます。甲状腺疾患や糖尿病などを原因とするもの、ホットフラッシュと呼ばれる更年期障害の症状によるもののほかに、原因がはっきりしないものもあり、厚生労働省により難治性疾患克服研究事業の研究奨励分野に指定されています。

多汗症には飲み薬、塗り薬のほかボツリヌス注射や手術などの治療法があり、健康保険が適用されるものもあります。日常生活に支障をきたすほどの汗をかくようなら、医療機関の受診がおすすめです。

ワキガと多汗症では原因と臭いが違う

多汗症の場合、汗自体が臭うことはありませんが、ワキガ体質の人がワキの多汗症を併発している場合、ワキガ臭が広がってしまうこともあります。また、ワキガ体質でなくても、汗をかいたままでいれば「汗臭い」状態になってしまいます。この場合の臭いは酸っぱいような臭いで、ワキガ特有の臭いとは異なるものです。

腋窩多汗症(えきかたかんしょう)と呼ばれるワキの多汗症の場合、ワキガ手術をして臭いが治っても汗が減らないこともあるそうです。このことからも、ワキガと多汗症はまったく別のものであることがわかりますね。

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